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フラットにすること

どうもこんにちは。全日インテリアコーディネーターコースの中村祐介です。今回、このブログを書かせていただくに当たり、「内容はどんなことでもいいです」ということでしたので、皆様のお役に立つかどうか分からないのですが、僭越ながら僕がごくごく個人的に感じていることを書かせていただくことにしました・・・。

学校に入り、町田校長をはじめ多くの先生方から「とにかく色々なものを見ること」というアドバイスをもらい、僕も色々なものを見るようになりました。そんな僕がいま一番見て回りたいのが、自分の頭の中です。夏目漱石の三四郎という小説に次のような文章があります。


「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」「日本より頭の中の方が広いでしょう」「囚われちゃ駄目だ」


人の頭の中というのはとても広いと思います。ですので、現実の世界で実際に足を運び色々なものを見ると同時に、ひたすら自分の頭の中を散策して色々なものを見つけようと思っています。頭の中にあるものは、隠れていたり、生まれる前であったり、忘れ去られていたり、そこに至る道が作られていなかったり・・・。そんなこんなで見えてこないものが頭の中にはたくさんあると思うのですが、その一つ一つを探しに自分の頭の中を歩いて回るのもすごく楽しいと思います。

具体的にどうやって自分の頭の中を見て回るのか、ということについては色々な方法があると思いますし、おそらく人それぞれなのだと思いますが、僕の場合、一つの方法として楽器があります。僕は西アフリカの太鼓(ジャンベという楽器)をやっているのですが、この太鼓を叩いているときは普段とは少し違う世界に行っている感じがします(こういう楽器です↓)。







僕はまだ全然上手くないのですが、とても上手い人が演奏しているのを見ると、その人が「この世界」ではない「どこか違う世界」を見ているような、違う世界に行っているような、そんな風に見えます。そんな様子を見ると、「あの人はどんな世界を見ているのだろう」とすごくワクワクしますし、「もっともっと練習して、自分ももっと色んな世界が見たい」と思います。

また、ごく稀になのですが、じーっと耳をすませて聴き入っていると、自分の身体が境界線を失って外界に溶けていって世界と一つになるような感覚を持つこともあります。トランス状態とは別なのですが、そういう状態に入ることもあります。他にも、大きな波に完全に飲み込まれることもあります。そういうときは何が起こったか分からず、どっちが上か下か、右か左か、時間がどれくらい経っているのか、本当に何が何だかまったく分からなくなります。また、図形が頭の中を動き回ることもあります。色を持った図形が綺麗な楕円を描いてグルグル走ったり、綺麗な球体が出てきてはふわっと消えていったり、様々なことが起こります。

このようなことがどれだけ自分の頭の中を見て回ることに役立っているかは分からないのですが、このような経験を通して違う世界と行き来することで、何か自分の意識と無意識、身体と精神、自分と世界の境が低くなるような気が個人的にはしています。そして、このように様々な世界の境界線をなくしていくことが、自分の頭の中を見ることに役立っているのではないか、と個人的には感じています。意識と無意識、身体と精神、自分と世界、覚醒と睡眠、日常と非日常、現実と仮想、常識と非常識、右脳と左脳、聴覚と視覚と嗅覚と触覚と味覚・・・。「普段は分断されている世界の境目をなくしフラットにする」ことで、人は縛られている枠を外せるような気がしています。

とても抽象的で分かりにくい話で、しかもなんだか怪しげな話なのですが、僕は特に信仰している宗教もありませんし、スピリチュアルなものにはまっているわけでもありませんし、霊的なものを信じているわけでもありませんので、ご安心を・・・。ただ純粋にそのように感じているのです。

字ばかり書いてしまいましたので、最後に画像を。僕の好きな椅子の一つである、ファビオ・ノヴェンブレのNemoです。





デザインしたファビオ・ノヴェンブレいわく、「私自身の自我がかなり強いので、時々その強靭すぎる自我を消したくなる時があります。自我をインスタントに消すことを助ける道具として、Nemoは生まれました」とのことです。

様々な事柄を通じて自分の頭の中を散策し、そこで見つけたり生れたものを今度は具体的な形にする。インテリアのコーディネートでも、プロダクトでも、また、生きていくということ自体でも、同じことが言えるのかもしれないと思っています。

東京校インテリアコーディネーターコース全日制 中村祐介

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